入れ歯の長期使用でインプラントを断られてもオールオン4なら可能!
2018年11月30日 (金)
インプラント治療というのは、誰でも受けられるものではありません。やはり、お口の健康状態や全身疾患との兼ね合いなど、インプラント治療が適さない症例というのは存在するものです。例えば、長期的に入れ歯を使用してきた方で、インプラント治療を断られたというケースは意外に多いものです。ここではその理由と、オールオン4なら適用可能なことが多いことについて、詳しく解説します。
入れ歯の長期使用は何がいけないの?
患者さんからすると、入れ歯を長期間にわたって使用してきたことの何が悪いのか、よくわかりませんよね。人によっては、入れ歯を作らずにそのまま放置する場合もありますので、入れ歯をきちんと使い続けるというのは、それだけでお口の健康に寄与しているといえます。けれども、入れ歯という補綴装置は、万能ではありません。保険診療で安く作ることができ、いろいろな設計も行えるため、歯を失った際には最良の補綴治療であるように思えますが、それなりにデメリットも存在するのです。とくに、顎の骨が痩せていく点は、インプラント治療においても非常に大きなデメリットといえます。
入れ歯によって顎の骨が痩せる理由とは
入れ歯を使い続けると、顎の骨が徐々に痩せていきます。これは、入れ歯に歯根の部分が存在しないからです。一般的な入れ歯というのは、人工歯と義歯床の部分から構成されていますよね。部分入れ歯なら、それに金属製のクラスプなどが加わりますが、歯根に相当する部分は存在していません。ものを噛む時にかかる圧力は、顎の骨ではなく、口腔粘膜が負担することとなります。
どんなものでも、使われなければ衰えていきます。高齢になってあまり外出しなくなると、足の筋肉が衰え、骨も痩せていきます。その結果、ちょっと転んだだけでも骨折してしまうことも珍しくなくなります。これと同じことが顎の骨でも起こるとお考えください。天然の歯がある状態では、ものを噛む度に、適度な刺激が顎の骨に伝わっているため、痩せていくようなことはないのです。
顎の骨が痩せているとインプラントを埋め込めない?
インプラント治療において、顎の骨の状態は非常に大切な要素です。実際、インプラント治療を検討する時には、歯科用CTや骨密度検査などを通して、顎の骨の状態を徹底的に調べます。すると、入れ歯を長期使用している場合は、顎が痩せていたり、骨密度が低下していたりすることが判明するのです。インプラント治療では、チタン製のインプラント体を顎の骨に埋め込むため、顎の状態が悪いと予後も悪くなってしまいます。それでも、強引に埋め込むことも可能ですが、あとで結局インプラント体が抜け落ちることも少なくないのです。そうしたリスクをとらないために、入れ歯を長期使用している患者さんを断るインプラント歯科医はいます。ただ、顎の骨が痩せていても、インプラント治療を行う方法はいくつかあるのです。
オールオン4なら顎の骨が痩せていても大丈夫
皆さんは、オールオン4という治療法をご存知でしょうか。4本のインプラントを埋め込んで、上部構造を被せるインプラント治療です。すべての歯を失った症例に適用できるため、総入れ歯を使っていた人にもおすすめできるインプラント治療です。しかも、オールオン4であれば、長期的に入れ歯を使っていた人でも、適用可能なことが多いのです。そのため、他院でインプラント治療を断られたとしても、オールオン4によるインプラント治療なら受けられるというケースは多々あります。
オールオン4のメリットとは
オールオン4は、長期的に入れ歯を使い続けた人でも適用可能、という点以外にもたくさんのメリットがあります。まず、噛み心地の良さは、天然歯に匹敵します。総入れ歯だと、歯根の部分が存在していないため、やはりどうしても違和感を拭い去ることはできません。ものを噛む度に、ずれてしまったり、言葉を発する度に不自由を感じたりするものです。その点、オールオン4なら人工歯根であるインプラントがしっかりと上部構造を支えますので、噛み心地は良好です。使い続けても、顎の骨が痩せていくということはほとんどないのです。さらに、審美性も高く、治療後には美しい口元を手に入れることができます。そのため、入れ歯治療ではなくオールオン4をすすめる歯医者は非常に多くなっています。
まとめ
このように、入れ歯を長期間にわたり使用していても、オールオン4ならインプラント治療を受けることが可能です。天然歯に近い噛み心地が得られ、口元の審美性も回復する治療なだけに、希望される患者さんも年々増えてきています。とくに総入れ歯から移行した患者さんは、使い心地の違いに驚かれる方も多くいらっしゃいます。自然な噛み心地や見た目を取り戻したい、オールオン4に興味があるという方は、一度歯科を受診して、詳しい説明を聞いてみてはいかがでしょうか。