歯科コラム

すきっ歯を気にしているならインプラントがおすすめ!

2018年10月24日 (水)
すきっ歯を気にしている人がまず考えるのは、矯正歯科での歯列矯正ですよね。歯並びを改善することで、歯列全体が整い、すきっ歯も目立たなくなります。けれども、矯正治療というのは、とても長い時間かかるものですから、なかなか治療に踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。そこで別の選択肢として、インプラント治療が挙げられます。ここではそんなインプラント治療がすきっ歯の改善に有効な理由を詳しく解説します。

すきっ歯の原因とは?

すきっ歯の原因とは?
インプラント治療によるすきっ歯の改善法を解説する前に、まずはすきっ歯の原因について考えてみましょう。すきっ歯というのは、歯列の中に、不自然な隙間が生じている歯列不正で、噛み合わせに問題が出てくるだけでなく、見た目が悪くなるというデメリットも存在しています。特に、上の前歯の真ん中にできた隙間は、専門的に正中離開(せいちゅうりかい)と呼び、最も審美性が害されるパターンといえます。

歯列の中に、こうした隙間ができるのは、左右の歯がそれぞれ奥の方に位置しているためといえます。つまり、すきっ歯になっている歯だけでなく、すべての歯が全体的に奥に位置しているため、結果的にすきっ歯を生んでいるのです。そう聞くと、すきっ歯を改善するのはとても大変なことだと理解できることかと思います。

すきっ歯は歯列全体の矯正が必要?

それぞれの症例によりますが、基本的にすきっ歯というのは歯列全体の矯正治療が必要となります。なぜなら、すきっ歯の原因というのは、上述した通り歯列全体にあるからです。もちろん、すきっ歯となっている前歯のみに原因が限られている場合は、その前歯に対して部分的な処置を施せば、すきっ歯の症状を改善できることがあります。ともあれ、矯正治療というのは、数週間で終わるようなものではなく、一般的には数年単位の治療期間を要する歯科治療であるため、気軽に受けられないのも確かです。そこで気になるのがインプラントによるすきっ歯の改善法でしょう。

インプラントですきっ歯が改善する?

インプラントとは、顎の骨にチタンのネジを埋めて、人工歯根とする補綴治療で、多くのメリットを得られることから、施術を希望される患者さまが増えてきています。インプラントのシステムもきちんと確立され、施術する歯科医師の技術も向上しているため、安全性も確保されている治療法です。すきっ歯は、そんなインプラント治療によって改善することが可能です。

なぜなら、インプラントというのは人工歯根を埋め込むことによって、しっかりとした土台を作り上げることができるため、その上に設置する上部構造をある程度自由に設計できるからです。例えば、すきっ歯の症例では、歯と歯の間に隙間が生じていますが、その隙間を埋めるような形で上部構造を製作することで、結果的に隙間のない美しい歯列を作り上げることができるのです。この方法であれば、歯列全体を動かす必要がなく、正中離開を引き起こしている歯のみを治療するだけで、すきっ歯を改善することができます。

インプラントですきっ歯を改善するメリットとは

インプラントですきっ歯を改善するメリットとは
一般的な矯正治療は、数年という長い時間をかけてゆっくりと歯を動かしていきますが、インプラント治療の場合は、顎の骨にインプラント体を埋め込むため、歯の状態が短期的に変化します。また、その他の歯を動かす必要もないため、歯医者が処置を施す部位も限られてきます。さらに、インプラント治療というのは、審美性に優れた歯科治療です。人工歯根があることで、美しい上部構造を設置することも可能となっており、施術後は歯列に調和します。おそらく、天然の歯と見分けがつかない人がほとんどといえるでしょう。

デメリットはないの?

ここまで、インプラント治療ですきっ歯を改善する方法について解説してきましたが、非常にメリットの多い歯科治療であることはおわかりいただけたかと思います。そこで気になるのがデメリットですよね。基本的にメリットしかないものなど存在しないので、インプラント治療にもデメリットは存在しています。

まず、インプラント治療では人工歯根を埋め込むための手術を受ける必要があります。手術といっても、ケースによっては15分程度、長い場合は1時間程度で終わる、比較的小規模な外科処置です。ただ、一般的な歯科治療と比べると、体への負担も大きいため、不安に思う方は少なくありません。また、インプラントはあくまで人工歯根と人工歯を歯列に入れ込む治療法であるため、天然歯とは異なるという点を頭に入れておきましょう。

まとめ

このように、すきっ歯を改善する方法は、歯列矯正のみならず、インプラント治療も選択肢に挙げることができます。適用できるかどうかは、それぞれのお口の状態にもよりますので、まずは歯科医院の歯医者に相談してみてください。上述したメリットとデメリットを踏まえた上で、治療を選択することをおすすめします。