歯科コラム

日帰りで施術できるオールオン4!施術当日に食事や会話ができるってホント?

2018年01月3日 (水)
オールオン4という治療法は、調べてみれば「当日に食事や会話ができる」という内容の情報を目にすることが多いです。本当にそうなら、相当に魅力的な治療方法ということになりますが、実際のところはどうなのでしょうか。オールオン4の治療後の注意点も踏まえて、施術当日にできることについてまとめてみました。

オールオン4なら施術後すぐに食事が可能!

オールオン4なら施術後すぐに食事が可能!
オールオン4の施術を受けて仮歯を装着したら、状態が良好であればその日から食事ができます。ただし、食事内容はある程度制限されることになります。担当医から指導されると思いますので、食べたり飲んだりしてはいけないものや、できるだけ避けるべきものについては十分注意してください。
施術した日に仮歯も装着できるため、食事を我慢しなければならないということはありません。しかし、手術した部分やインプラントへの負担の問題から、刺激のある辛いものや酸味のあるもの、硬いものやアルコールは避けてください。当日~3日くらいはおかゆやスープのように咀嚼の必要がなく、食べやすいものが中心になります。
手術の傷が癒えて、インプラントがしっかり安定したら、好きなものをいくらでも楽しんでください。特に今まで総入れ歯で食事をしていた人は、今まで食べられなかった物も思う存分楽しむことができますよ。

オールオン4なら施術後すぐに違和感ない会話が可能!

オールオン4であれば、施術後の会話の違和感はほとんどありません。仮歯とはいえ、不自由なく会話を楽しめるでしょう。さらに嬉しいポイントは、総入れ歯のように「外れてしまうリスク」が無いということです。外出先、他人の目の前で入れ歯が外れてしまう恥ずかしい目に合うことはなく、いくらでも会話を満喫できます。
ただし、あまり興奮したり遠出することは控えてください。血行が良くなりすぎると傷口が開いてしまう可能性があります。

オールオン4の手術は日帰りでOK!

オールオン4では、日帰りで手術を受けることができます。基本的に入院の必要性はなく、治療が終わったらそのまま帰宅することができます。大掛かりな手術で入院が必要だと勘違いしている人も少なくありませんが、日帰りなら忙しい人でも利用しやすいのではないかと思います。
ただし、激しい運動はNGです。また、「静脈内鎮静法」のように術後にも効果が残りやすい麻酔等を使用している場合は車の運転等は控えてください。オールオン4の手術を受けた後に歯医者から職場に向かうという人も少なくありませんが、できれば大事を取ってその日は自宅でゆっくりとしてもらいたいところです。

オールオン4なら治療完了までの通院回数・期間が短い!

オールオン4なら治療完了までの通院回数・期間が短い!
オールオン4は「骨移植」などを必要とせずに治療できるため、治療完了までの通院回数や通院期間が短いというメリットがあります。骨移植などを必要とするインプラント手術の場合、骨の状態によっては移植した骨が定着してからインプラント手術を行うケースもあるのでどうしても長い時間を開けなければならなくなります。
オールオン4の場合、そうした事前準備を必要とせず、しかも施術当日に仮歯を入れることができれば待たされる心配もありません。実査には手術後に時間を開けて通院する必要がありますが、仮歯があるので日常生活で不自由することは少ないでしょう。「インプラントは時間がかかる」というイメージを払拭して満足度の高い治療を受けられるというのは嬉しいポイントですね。

オールオン4は歯がない期間が無い!

総入れ歯を利用している人がオールオン4に切り替える場合、「歯がない期間」が無いのも大きな特徴の一つです。オールオン4の手術は、当日まで従来の入れ歯を使用して生活することができます。そのため、使える歯が無くて不自由する時間が発生しないのは助かります。
ただし、インプラント手術の結果や患者さんの状態次第では、当日に仮歯を装着できないケースもあります。念のため、リスクとして把握しておきましょう。

医師の指示は絶対に遵守する

手術当日に仮歯を装着することもできるオールオン4ですが、だからと言ってはしゃいでしまってはいけません。担当の歯科医師からもさまざまな指示が下されると思います。それを遵守することが重要です。
せっかく施術が終わって仮歯を付けられても、トラブルを起こしては元も子もありません。施術当日にできることも多ければ、できないことややってはいけないことも多いのがオールオン4の特徴です。避けるべき行動をきちんと把握していれば、トラブル無く最終補綴物の装着までたどり着けるでしょう。
今後は自宅でのケアと定期的な歯医者でのメンテナンスを続けなければならないという制約はありますが、手術後はその入口のようなものです。ここで余計なトラブルを起こすようであれば、オールオン4と長く付き合っていくことも難しいでしょう。手術後すぐにできることとできないことについては、正確に把握することを心がけてください。